平成29年2月19日日曜日。朝霞市の朝霞の森にて心技体研鑽委員会による研修事業
「PERFECT TECHNICで挑め!!~粋き抜く技を会得しろ2016~が行われました。
前日の深夜には雪がちらつくような不安定な天候も、当日にはすっかり晴れて雲一つない晴天での開催となりました。
今回は心技体の技として、災害時にサバイバル(生き抜く)技術を身に着けるべく、WILD&NATIVEから自衛隊などにも講習をされている、サバイバル術のプロフェッショナル川口拓先生にお越しいただき、講義を受けながら実際に手を動かして学ぶ、ワークショップ方式の研修が行われました。
最初に非常時に人間が必要な5項目を挙げて、その優先順位を学びます。空気、シェルター、水、火、食料という順番で確保する必要があり、この法則を覚えておくことが、災害時にパニックにならず、冷静に手順を踏んで行動でき、それが結果生存率の上昇につながるということです。ちなみに、人間は空気がないと3分、水がないと3日、食料については3週間で死にとのことです。それよりも怖いのが、体温の低下で、夏でも夕暮れ時に雨に降られて濡れたまま夜間を過ごすと、生存率は著しく下がるとのこと。そこで、自分の体温を奪われないためのシェルターの確保を第一に学びました。シェルターといっても建物だけでなく、体温を下げないようにする衣服も重要で、風を通さないビニール雨合羽の裏に、新聞紙や枯葉など空気の対流層を作り出せそうな物質を入れることで、簡易のコートを作成しました。また、その後は雨風をしのぐためのテントをビニールシートとロープと枝など木材で作る方法を学びました。これにはロープワークが必須で、特に必要となる基礎的な結び方を4つ学びました。各自試行錯誤しながらもそれなりにタープテントの設営に成功しました。そして最後には水と火を手に入れる為に、浄水器と摩擦式発火法(石器時代のをこすって火を起こす方法)を勉強しました。ただ都市型災害では、純粋な水が手に入りにくく、場合によっては重金属、化学薬品、放射性物質などが含まれているため、実際には浄水フィルター付きの水筒やサバイバル浄水器を確保することがベストとのことでした。火についても、マッチやライターを備えておくことが一番のサバイバル術とのことでした。
12:30~16:30までの4時間をみっちり行いましたが、みな真剣で、手を動かしているとあっという間に時間が経ちました。
東日本大震災からもうすぐまる6年になり、記憶からも薄れていく中、地震大国であり、いつ自分たちの身に災害が起こりサバイバルが必要な状況に追い込まれることを再確認しながら、日ごろの準備の大切さを今一度学んだ研修事業でした。
以下、心技体研鑽委員会の平野委員長からのコメントです。
「先週日曜日はありがとうございました。
最後のこれだけは伝えたい…